西村勇人「Mounds」

西村勇人です。

1月21日(日)まで、写真展「Mounds」を開催中です。

今回は、古墳を題材にした写真展です。手付かずの自然よりも人間の営みの痕跡や月日の重層を感じる景色に心引かれるところがあり、数年前から住宅街や公共施設のすぐそばに現れる古墳を意識的に撮ってました。思えば、高校のそばや高校時代によく行ったお店のそばにも古墳がありましたが、現代の景色のなかの古墳は独特の存在感を示しているように思います。こうした景色は、日本あるいは東アジアに独特なものではないでしょうか。

近年では古墳群を世界遺産に登録しようという動きもありますが、現代の景色との間に緩衝もなく残され、あるいは一部毀損されたりしている古墳を見ると、これまであまり大事にされてこなかったこととのギャップを感じてしまいます。古墳を築く先人の営みに対する興味も尽きないのですが。