Tomoya Matsuura「life beside you」

Tomoya Matsuura “life beside you” RED Photo Gallery
2018.5.21(Mon)~2018.6.3(Sun)
Tomoya Matsuuraによるライブパフォーマンス  2018.6.3(Sun)17:00~17:30
http://photogallery.red/schedule/2018/20180521/exhibition.php

Tomoya Matsuuraは、国内外を舞台とした自身の音楽活動と並行してアーティストなどへの楽曲提供、プロデュースを行ってきたミュージシャンであり、自然や宇宙の神秘をテーマとしたサウンド作品、インスタレーションの制作を手がけてきたアーティストである。2014年には走査型電子顕微鏡(SEM)と出会い、ミクロの世界の美を描写する作品の制作に取り組んできた。Tomoya MatsuuraのSEM作品は、すでにメディアに掲載され海外からも関心が寄せられているが、今回の展示は東京における初めての写真展である。

SEMはナノメートル(ナノ=10億分の1)の分解能でサンプル表面を可視化する電子顕微鏡でありながら、その特徴として浮き出るような立体感を持つイメージが得られる。Tomoya Matsuuraの作品では、SEMの解像度で微細な構造を描写しつつミリメートル(ミリ=千分の1)オーダーの被写体のイメージを再現している。モチーフは身近にあって見過ごされている枯れた植物であるが、漆黒の背景から生き生きと浮かびあがり新たな命が吹き込まれたように感じられる。
生物におけるミクロな構造を精細に可視化することは、マクロな生命現象などの発現の謎を解く鍵となるが、それと同時にオープンエンドに謎があらわれ、さらなる”センス・オブ・ワンダー”を惹起する。今回の展示とライブパフォーマンスでは、彼の手によるSEM作品とサウンドとがあいまって、見る者を生命の持つ驚異の世界に引き込むことであろう。

西村勇人|RED Photo Gallery

おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち

去年の夏、都築響一さんとじっくり話をする機会があり、氏の昨今の仕事あれやこれやをうかがった中で、僕の心を打ち抜いたのがこのキャバレー・ダンサーたちのブロマイド写真でした。

そこには奇妙なイメージがうち捨てられたまま定着し、忘れ去られたがゆえに毅然と独り立っているかのように思えました。段ボールのなかで発酵し腐敗寸前の態の昭和の裏アイドル達は、平成も終わらんとするよるべないぼくらの薄い空気を、発する瘴気でかく乱し嘲笑っているかのようです。

秋、これらの写真の展示が行われるという小さなインフォメーションを目にし、居ても立っても居られず北九州市小倉に飛びました。出不精のぼくには余程珍しいことでした。
変色し傷だらけのポストカードサイズのプリントが千枚あまり、受験用の美術教室を兼ねるという明るいギャラリーのなかで“本物”のすごさにくらくらしていました。思わず、さきにこれらの写真発見の経緯を話していた女性に話しかけました。

それから半年あまり、都築さんと、写真の発見者でこの写真のオーナーである古家さんの寛大な協力を受けながら、なんとか今回の展示を行うことがかないました。

予算とスペースの都合でプリントにいたらなかったイメージをここにあげます。

展示は折り返しに至りました。残りの会期、ぜひ足をお運び下さい。

平 原当麻

高橋和孝写真展「こだまの領域」

3月11日まで「こだまの領域」を展示しております。

真夜中に鳥が鳴いている
その声は次第に激しさが増し
密やかに静寂を破る

これはギャラリースペースに記した文です。
ステートメントとしてはちょっと意味不明かもしれないですね。
山中で泊まっていたある真夜中、
その通りの事を体験しました。
沢音しかしない中、遠くで鳥が鳴き始めた。
もう夜明けかなと思ったら
まだ真夜中の1時過ぎ。
どんな鳥かわからないし、
実はごくありふれた事なのかもしれない。
でも、そのあと森に赴く時はいつも
鳥の声が頭に響いていたかのようでした。

静かな森の写真群からなにかを感じ取っていただけたら幸いです。

 

ギャラリー内の画像

入り口より正面の壁

近藤智樹「依然として…」

本展企画・平です。
近藤智樹は夜の写真学校4期修了、今回の個展は2008年以来10年振りの展示となります。
三年ほど前、彼のプリントをまとめて観る機会があり、以来個展の機会をうかがっていましが、時間が過ぎるのは早いものでやっと今回展示にこぎ着けました。
僕が彼の作品に感じるのは、オーソドクスなストリート・スナップの態をとりながら、どこか不安定で不逞な眼差しです。
いたって寡黙な近藤の真意がどこにあるかなぞ計り知れぬ謎ですが、彼が好むというDEATH METALの代表的なバンドDEICIDEをとりあえず貼っておきましょう。なにかの参考になれば。爆音に付き要注意