2017.07.10 - 2017.07.23

平原当麻 Haratohma Taira
ライヴ・アンダー・ザ・スカイ

平原当麻 Haratohma Taira「ライヴ・アンダー・ザ・スカイ_1」

平原当麻 Haratohma Taira「ライヴ・アンダー・ザ・スカイ_2」




―「やりたくない・やりたくない・文章なんて書きたくない・・・これならば、ガソリンスタンドかどこかでバイトするほうが全然マシだ」
時間だけが過ぎてゆく。誰か自分に替わって書いてくれる人はいないのだろうか。
そんなことをぼんやりと考えているだけでソファに座ったまま何もしないのは、あたかも怠けているようで罪悪感にかられるので、とりあえずソファで横になり、原稿用紙を睨みつけてみる。
 焦点がゆるみ始め、マス目が溶け、もうすでになにか文章が書いてあるように見えてきた。
そのうち眠くなってきて熟睡。
しかし一時間後には目が覚める。原稿のことが気にかかり、睡眠どころではない。
さっさと原稿用紙のマス目を埋め、ソファではなくベッドで寝たいのに、何も書くことが思いつかない。
「やりたくない・やりたくない・文章なんて書きたくない・・・これならば、ガソリンスタンドかどこかでバイトするほうが全然マシだ」
時間だけが過ぎてゆく。誰か自分に替わって書いてくれる人はいないのだろうか。
そんなことをぼんやりと考えているだけでソファに座ったまま何もしないのは、あたかも怠けているようで罪悪感にかられるので、とりあえずソファで横になり、原稿用紙を睨みつけてみる。
 焦点がゆるみ始め、マス目が溶け、もうすでになにか文章が書いてあるように見えてきた。
 ソファから立ち上がり、机の上の原稿用紙を見てみると、溶けたマス目がちゃんと文字を形成しており、それがいま貴方が読んでいるこの原稿になった。
― キッズの未来派わんぱく宣言