2022.06.06 - 2022.06.19

鈴木達朗 Tatsuo Suzuki
「反転」2020-2022

鈴木達朗 Tatsuo Suzuki「「反転」2020-2022_1」

鈴木達朗 Tatsuo Suzuki「「反転」2020-2022_2」

鈴木達朗 Tatsuo Suzuki「「反転」2020-2022_3」


ふと気がつけばもう東京、渋谷を中心に街を10年以上撮影を継続している。

写真のテーマを決め打ちで出掛けることはなく、
自身のストリートスナップは瞬間的なもので、
シャッターを切る動きは反射的なものだ。

自分の感覚と街の情景がフィットした瞬間。
あるいは偶然に撮影されたようなもの。
そうしたものを撮り続けてきた。

”この世は美しい” そう感じながらも、
その裏側に潜む常軌を逸した気配が常に自身に、
そして他者、世界に感じられるようなものがあった。

物事は常に相対するのだろう。
美しく、善意に満ちて、優しい世界。
そしてその真逆にあるこの世の廃棄物質のような情動が、
遂に放出されたような壊滅的な昨今。

今までの活動で獲得してきた写真がまるで反転したかのように、
突然、不確かで不穏なものが自身の写真に立ち現れはじめたのだ。

コロナ禍での東京、地元あざみ野でのスナップショット、
ポートレートを中心に展示する。


プロフィール
鈴木達朗 (すずき たつお)
1965年東京生まれ、早稲田大学法学部卒。 25年間富士通株式会社で営業職を勤務後、写真家に転身。2020年6月ドイツのSteidl社より「Friction / Tokyo Street」を刊行。

【主な受賞歴・展示歴】
- 2013年 - Photolux PhotoVogue 部門 グランプリ (イタリア、ルッカ)
- 2015、2016、2017年 - LensCulture Street Photography Awards Finalist
- 2016年 - Steidl Book Award Japan グランプリ
- 2017年 - The Fence Street Category Winner(U.S.A)
- 2018年 - イタリア、トリエステで行われた写真祭 Trieste Photo Days 審査委員長を務める。
- 2019年 - 六甲山国際写真祭出展
- 2022年 - ギャラリーRoom305(大阪)個展
- 2019年よりZineを刊行中。現在Vol.5まで。Vol.6で完結。