現在開催中の展示『空気』の作者、坂本です。
会場にいて、来場された方々にお話を聞くと、よく「なんでこんな色使いをしているのですか?」と聞かれます。
Photoshopで色々と加工している、と思われるようですが、実際にPhotoshopで加工しているのは4枚だけ。あとはヒストグラムを調整するくらいで、別に大したことをしている訳ではないんです。
何をしているのかと言えば、デジタルカメラのISO感度を5、6段上げて撮影しているだけ。ほとんど真っ白に撮れるのですが、中には色情報が失われても輪郭が残っているものがあり、そのような写真を展示しています。
何でそんなことを、と思われるかもしれませんが、それはタイトルと密接に絡んでくるテーマです。気になる方は、ぜひ会場でお確かめください。
また、「あちこち海外にも行かれてるんですね~」ということも聞かれます。
これはスミマセン、、、ぜんぶ日本で撮ってるんです。
デモの写真を見て、中国や台湾、フィリピン等で撮っていると勘違いされているようですが、すべて日本で起きていることです。その違和感を含めて感じてほしいことなので、狙い通りとも言えなくはないんですが、現在進行形で起きている異常な現実をそのまま受け止めて欲しいなぁとも思います。
ただ、作家として、表現者として、僕自身のメッセージはメタファー(暗喩)として散りばめているつもりですが、写真の受け止め方は人それぞれ。特に正解というものはありませんし、押し付けるものでもありません。
堅苦しくならないように気をつけているつもりですが、皆さん、どのように感じているのでしょうか。
在廊するのは休日に限られますが、もしお会いできるのであれば、感想をお聞かせくださいね。
写真展は18日(日)まで開催です。